2011年2月19日土曜日

ささやかな抵抗

すべての都が主催するイベントに対して、我々都民ができる事なんて言うのはかなり小さい事だと思う。が、ささやかな抵抗手段として、「都が主催する○○と言うイベントには参加しません」とブログ等に書き込むのは自由だと思う。理由はさておき、15万余の署名が4万程度の署名に負けるのだから、都知事だけではなく、都議会そのものに不信を持つのは当たり前だろう。そもそも、イベント名でググったら、「不参加」の文字が並ぶと言うのはちょっとだけ胸がすく様な気持ちだ。実際にそのイベントに興味が有る無しではなく、「信用できない都が主催しているから」と言う理由だけで不参加を表明してもいいんじゃないかと思う。とりあえず、私は書いておこうと思う。

「都が主催する東京国際アニメフェア2011(TAF2011)には参加いたしません。都知事ならびに実行委員長の言動が、信用ができませんから。」

都知事に対する不信

石原、次の都知事選に出馬するらしいので、今回の件に怒りと不信を覚えた方は、必ず投票所に言って、納得のいく投票を行なって欲しいと思う。かつて、石原は「美濃部さんのように前頭葉の退化した六十、七十の老人に政治を任せる時代は終わったんじゃないですか」等と対立候補であった美濃部氏に言い放ったが、78歳の石原は今度は同じ台詞を言われる立場になった訳だ。これもまた、「あのときの私は間違っていた」と済ませる気なのだろうか?
ワタミの元会長は、そもそも青少年健全育成条例改悪の文面すら読んでない、不勉強の人間だと言う事が分かったので、こんなのでも出馬できるのかと怒りを超えてこちらもあきれてしまうのだけれど。曖昧な評価基準を逆に利用して、判断する側の気持ち一つで悪書の判断を下せると言う点が最大の問題なのだけれど、それは理解されていないらしい。問題の本質そのものが理解できていない様なので、PTAや主婦層の票確保のためのパフォーマンスと見れば、石原と同じ路線を歩む事は確実だ。居酒屋や学校、介護施設を成功させたのは評価するが、それで都政を任せられるかと言われれば、いまのところはノーとしか言えない。
石原が送ったとした書面について、コミック10社会には公開をお願いしたいところである。石原自体が、出版社等からの信用をなくす言動を行なって、なおかつ厚顔無恥にも協力を要請していると言うのは、よほどTAF2011と言う「国際」と名にあげたイベントを成功させて、自分の評価をあげたいと言う名誉欲が強いのだろうと思う。自らの不信を招く様にした上で、自分に協力しろと言っても、誰も喜んで従う様な者はないだろうし。銀行もそう、オリンピック誘致もそう、すべては自らの名誉欲に従っての行動にしか見えず、結果が伴わなければ他人を恫喝するだけで済まそうと言う、心の卑しい人間にしか映らない。都議会のくりした都議の質疑の最中でも、こいつ自身が「漫画家は卑しい」等と言う野次を飛ばしていたらしいし、自民党/公明党等の都議も同様だったそうだから。本当に卑しいのは、他人を卑しいと見下して、自らを上に見せようと必至になっている人間だと思うのだが。

2011年2月17日木曜日

謝りもせず、非を認めず



昨日の都議会一般質問で、民主党のくりした都議がアニメフェアについての質問を行った。くりした都議自身が例の改悪案に賛成しているらしいので、こいつ自身が今更何言うてんねん的なところはあるんだけれど、驚いたのは石原の言動。

「卑しい、卑しくないというのがありましたが、『小学校の先生と子どもが同棲する』『親子の近親相姦』『きょうだいの近親相姦』など、そういうゆがんだ性愛を描いて金をもうけている人間は、私は卑しいやつだと思いますな。しかし、しかし」

本人は、「太陽の季節」等の自作については小説なので関係ないとでも思っているんだろうか、これに近い小説じゃなかったのか?わたしには、高校生の女の子ナンパして、強姦した上で売り飛ばし、中絶手術で死なせただけにとどまらず、その葬式をメチャメチャにするなんて言う小説を書ける人物の気が知れない。同じテーマで書いても、小説家は卑しくなくて、漫画家は卑しいと言う考え方をするところもわからん。そして、結局は漫画家を卑しいと発言した事を撤回もしなかったのは特筆すべきだろう。職業に貴賤はないなんて言うのは、青少年あたりの年代で教わる事だろうに。その口で、コミック10社会を始めとした東京国際アニメフェア離脱組にTAF2011への協力を要請したと言うんだから、厚顔無恥以外の何者でもない。テレビや新聞等で散々に貶めて、蔑んだ上で、うちに協力しろと言われて、はいそうですかと言う会社なんてないだろうに。だから、TAF2011は間違いなく失敗するだろう。それどころか、来年の開催もかなり厳しい状況らしい。こいつは、次の都知事に選ぶべきではない人物の筆頭だと思うし、何よりも石原の言動は青少年の健全な育成に最も害のあるモノだと思う。先方に対して悪い事をしたら謝罪して、その上で協力を要請するのならば話はわからんでもないが、謝罪もしないし、自らの非も認めないと言うのならば、そういう事をしてもいいのだと言う考え方を植え付ける結果になる。それは明らかにおかしくはないか?

2011年2月14日月曜日

こんな理解の浅い人でも副知事にはなれるんだね

猪瀬東京都副知事「コミケは祝祭空間なので都条例の対象とならない」
コミケは祝祭空間であり、「自治共和国」としての森川嘉一郎氏のガバナンスがしっかりしているので都条例の対象とならない。そもそも「図書類の発行、販売又は貸付けを業とする者」(7条)に当たらない。『思想地図β』鼎談の読者の皆さん、追加です。続く
http://twitter.com/inosenaoki/status/36450461636624384


@kai_morikawa 森川嘉一郎
誤解があるといけないので。私はコミックマーケット準備会のスタッフではなく、サークル参加者です。東氏の紹介で関心を持たれた猪瀬氏が、米沢嘉博記念図書館に来られ、当館でのコミケの展示に対する質問に対し、ボランティアによってしっかりとした運営が成されている旨説明しました。それだけです。

以前に「猪瀬氏にはインターネットやらせちゃいけない」って書いたんですが、自らが理解の浅さを知らしめる発言を繰り返しているばかりなのがどうにもこうにも。こんな浅薄な人でも副知事にはなれるのかって言う苦笑を通り越して、失笑しか浮かばないです。そもそも、まず森川氏とコミケの関係を理解していないと言うよりも、コミケがどんな物なのかの理解がされていない様に伺えます。その上で、森川氏とコミケの関係を曲解してはばからない。石原は他人を理解しようともしない独裁者だけど、猪瀬は自分が理解した気になっているだけの浅薄な人と言う印象を強くするだけです。繰り返しますが、猪瀬はこの条例に関して何の権限も、義務も持たないのであって、施行時にはただのおじさんだと言うことを、自分自身で理解してないんじゃないでしょうか?猪瀬がこんなに浅薄な人物ならば、さっさと引導を渡してしまいたいと思いますね。そして、ただのおじさんになってから、自分に何の権限もないのだと言うことを思い知ってもらいたい。まぁ、自覚してないんで、どうしようもないとは思いますが。もしかすると、この条例を一番理解していないのは、石原/猪瀬のコンビなのかもしれません。そもそも、「祝祭空間だから」って言うのは何の理由にもなっていないです。悪い見方をすれば、コミケの経済効果は生かしたいので、特例措置にすると言っている様にも見えます。ただ、これは都としての意見ではなく、猪瀬個人の意見であって、副知事としての意見ですらないと言うのが腹立たしいことですが。
ちなみに、コミケット一回分の経済効果は100億円単位だと言うのが定説です。それだけの経済的効果が、もっとも人がいない時期にもたらされる訳で、単純な金額以上の効果がある訳です。しかも、ほとんど事故等が起こっていない現実を考えると、こういう「都合のいい金づるを他県に渡したくない」と考えるのは道理でしょう。