2010年6月3日木曜日

誰の狂気を誰が証明できるのか?

都議会の6月議会が始まっていますが、志ある方は都議会民主党/共産党等に陳情のメールを出されたり、反対署名をされている事と思いますが、休んでいる間に都からの質問回答集が発表されています。青少年健全育成条例改正案の質問回答集はここ(PDF版)にありますので、適宜ご覧いただければと思います。この内容を見るとわかるのですが、すべからく言い訳に終始しているわけで、とにかく条例を通すために懐柔策をとろうとしている様に思えます。そもそも、この質問回答集等を出すのならば、条文に入れておけばいいはずなのにそれをしないわけで、その時点で恣意的な誘導がかけられていると考えるべきです。質問回答集を別にしているのは、それが引っ込めてしまえば残るのは条文だけですから、いくらでも恣意的に運用できると言う事になります。
そもそも、発案した連中の中には、他人を遺伝的精神障害者と根拠も無く決めつけて、隔離しろ等と言い出すおばさんもいるわけで、この発案した委員会がろくでもない輩の集まりである事は容易に想像できます。何しろ、その前に議事録が残るのを確認した上でそういう内容の発言をしているわけで、ある意味、確信犯なのです。某少佐の有名な言葉をアレンジして言わせてもらえば、

「なるほど、貴方と意見を異にする我々の狂気は貴方が保証してくれると言うわけだ。で、貴方の正気は、いったいどこの誰が証明してくれると言うのかね?」

です。他人の悪口を挟みたくはありませんが、ここまでヒステリックになった方が、正常な判断が出来るとは、私には到底思えません。
そもそも、石原都知事にしたって、対象外とされている小説のかなりの部分が明らかに反社会的な内容を含んでいるわけで、こういう条例を作る前に、自身の作品をすべて焚書処分にすべきだと思うのですが。今現在、今回の改正案は廃案になる可能性の方が高い様ですが、この都知事がいる限り、必ず次があります。
こういう事態を避けるためには、根本的に理解している人間を都政に送り込むべきだと思うのですが。