2010年12月8日水曜日

運用の疑問

一般的な話ですが、何かを実行しようとしたときのフローチャートって、大雑把にではありますが、たいていはこういう風になるんじゃないでしょうか?

  1. 企画立案
  2. 企画内容評価
  3. 実施
  4. 達成度評価

つまり、最初に目的に沿った企画を出して、その内容が評価されて「イケる」と言う判断になれば、実際にそれを実行に回す訳です。ただし、最終的に当初の目的に対する達成度の評価がなされて、それが成功したのかどうかと言う最終的な判断になります。その結果は、次の企画にフィードバックされて行く訳です。達成度の評価と言うのは、客観的に企画が成功だったのかどうかと言う評価を下す訳で、もっと俗な言葉に代えれば「反省」になりますか。つまり、「この企画を実行した結果、昨年同期比で10%の売り上げ増」と言う具体的かつ客観的な評価を下して、次の企画へと繋いで行く訳です。これを青少年健全育成条例に当てはめてみると、実は4の項目がすっぽりと抜け落ちている事が分かります。具体的かつ客観的な評価が一切ない状態で次の企画が開始されるため、企画の正否の如何を問わず、企画立案を行なう者の独りよがりな発想で次の企画が進められる事になります。結果はご存知の通りで、この半年の間で立案された条例改悪案はすべて規制/取り締まりを前提として、どんどん厳しい内容に変わって行きました。次にくるのは、実写が規制対象にはいるとか、すべての犯罪行為が規制対象になるとかでしょう。条例に関して、この達成度評価を行う組織の成立と実施、及び中長期にわたる具体的な検証が必要になるはずなのですが、その点については条例には含まれていない事が既におかしいんですけど。規制派の人達にとっては、そんな組織があるのは邪魔になるだけなので、組み込まれないと思いますけどね。これが無い以上、改悪案はさらに厳しい内容になるでしょうし、この国はダメになって行く一方でしょう。
そもそも、都知事が差別的発言を繰り返して恥じないところがおかしいです。

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