2010年12月15日水曜日

「東京都青少年健全育成条例」でググると…

総理がブログで言及したり、東京国際アニメフェアがコミック10社会の拒絶を受けて空き枠の募集を開始したりと、事態は様々な方向に動きつつありますが。空き枠に応募したりすれば、一時的に「あそこがはいったんだ」と言う話題にはなるものの、心証が良いとは思えませんから、相当な覚悟で臨まなければならんでしょう。
「東京都青少年健全育成条例」でググると、いろいろと面白い記事がでてきます。その中で比較的多いのが、新聞及びテレビ局等による「過激な性描写の漫画規制」と言うタイトルの記事です。いまの状態を良しとする訳ではないのですが、今回の改正案は明らかに本来の目的とは異なる、憲法違反にも繋がる内容なので、あってはならない改正案だと思ってます。まぁ、新聞だと社説等では批判的な記事があったりするので、どちらにも受けが良い様にしているのかもしれませんが。「過激な性描写の漫画規制」と言うのは、実はもっとも目立ち易いところなのですが、一面に過ぎません。もっと重要なのは、その後ろに隠されている表現の自由に対する規制なのですが、特にテレビ局の記事やYouTube等の動画ニュースでは、ことさらにこの面が強調されています。視聴率を上げるためのテレビ屋さんが考え易い事なのだと思いますが、あまりにも一方的に過ぎ、その後ろにある表現に対する規制と言う本筋を隠している訳としか言えない訳です。未だに大本営発表とそれに追従した記事しかできないレベルなので、「だからマスゴミは信用できねぇ」って言うのはあるんですが。まぁ、大多数のマスゴミにすれば、視聴者や読者の意見と言うのは、紙面や番組に反映させるものではないのかもしれませんけど。
一番笑ったのは、「条例の拡大解釈ができるのなら、縮小解釈もできるだろう」と言う主張をしたどこぞの大学の経営戦略の教授の記事。すべての法律/条例と言うのは拡大解釈が可能な様に曖昧に作るのが当たり前で、ちょっと法律をかじったレベルの学生でも、それくらいは分かりますよ。自分の専門外の事になるとここまで頭が回らないのかと、苦笑を通り越して、失笑してしまいました。それ以外の部分には賛同できるところもあったんですが、そこだけですべて台無し。

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